ジレッタ感想

 

好きなところ多すぎてまとまらないので個人的なあれでカテゴリして語る。

 

目まぐるしさ

ジレッタってすごく展開が目まぐるしい劇で。物語としてもそうだし現実とジレッタの行き来もあって漫画のページをめくるくらい場面も一瞬で変わる。

 

ポージング

ジレッタの魅力はタイトルに妄想歌謡劇とついているように歌が大きく影響しているなと感じるのですが、歌に付随して振付が特徴的で頭にすごく残るんですよね。人差し指と親指だけを立てL字にした手を上下にする振りとか、歌と一緒に思い出せますし、ジレッタの国営放送流れで出てくる「アンビバレントな~」と歌うときに後ろに後退しながら踊る振りとか。振付もそうなんだけど一瞬一瞬を切り取ってもポーズやシルエットが面白いなと思いました。

衣装

衣装もすごく凝っていて、メインキャストの衣装はそんなに大きく変わることはないんですけどほかのバックで踊ったりしている方たちの衣装がすごい。カラフルな色使いとかすごくキュンキュン来る。ていうか何回衣装替えするの!?って突っ込みたくなる。いろんな場面があってその時々にすごく合う、というか衣装がそのシーンや状況をデフォルメして端的に表す表現手段としてめちゃめちゃ効果を出していて演出ってすごいなーと思いました。あと個人的に黒シャツ?横山さんの衣装ぐっと来ました。あと翻るロングコートもスタイルの良さを強調してとてもいいと思います!

演技というか動きというかどう分類すればいいのかわかりませんが、表現がすごく漫画的だなって思いました。漫画って独自の表現があるじゃないですか。青筋を強調させた怒りのマークとか、急いで走るときは足がぐるぐる車輪のように回すとか。分かりやすくするための漫画の試行錯誤されて出来たあの種類の「大げささ」が面白くて、笑いが起きるシーンはこの大げささがあったところだったような気がします。一番わかりやすいのは原稿を取りに来た編集者に門前が焦ってリエに口述筆記させる場面の「ぺらぺら~」とか。

もちろん漫画に限らず大げささはどのアニメや絵やドラマやどの芸術表現にもあるとは思うんですけどその中でも漫画の、しかも手塚治虫作画の強調の種類だったなぁと。

その大げさな表現自体の面白さとそれを三次元に起こした時の違和感のおかしさが面白いのかも。

 

歌!

音楽もめちゃめちゃイイ。ジレッタの音楽を分けるなら二つかな、と。一つは歌のない音楽。一つは歌のある音楽。後者の方は歌詞がセリフもかねているのでまさしくミュージカル、歌謡劇って感じがしますね。個人的に好きなのはイエスマンです。歌のない(最初見たとき太鼓持ちは分かったんですけど巾着はわからなくて人をおだてるとか媚びを売るって意味の言葉に巾着がかかってるのあったかなぁってずっと悩んでたけどパンフを読んであぁ!ってなりました。)

 BGMだとジレッタ使ったときのぺけぺけした曲が好き。

俳優

リエ

私は一切原作を読まずに行ったので本仮屋ユイカちゃんが出ると知った時、なんか線の細いかわいい女の子の役 なのかなと思ってたんです。王様のブランチのイメージ・・・。

でも公演も後半(あれ・・・リエってもしや本仮屋ユイカちゃん・・・?)と気づく。えっ・・・。あんなに歌えるの・・・。しかもめっちゃいい声・・・。したたかで素直になり切れない女の子らしさも秘めた門前を愛する賢い女性を演じきってて「かわいらしい」イメージは一変しました。すごい・・・。

 

門前・横山裕

言葉にできない。

 

いきなり関係ない私のアイドル観のはなし。

 

(↓飛ばしていいです)

アイドルってすごく不思議で「アイドル」の定義ってよくわかんないけど何か同じ強烈なイメージがたくさんの人の中で存在してるという。いやなんか音楽評論家とか偉い人の定義があるのかもしれないですけど・・・。何かをしてるから、とか何か資格があるからアイドルでもなく。でもどの時代にもアイドルという存在はいて、よく分からないのに何十年も日本の芸能界に君臨してる。なんなのあいどるって!!!アイドルオタ三年目の私にとってのアイドルは「人間の可能性を見せてくれる人」なんですよね多分、今のところは。ニコニコ笑顔でキラキラしてるのも、ジャカジャカ楽器弾くのも、デスメタル歌うのも演歌歌うのも、グラビアやるのも、ダンス踊るのも、泣くのも笑うのも。全部あり。逆に何か一つを極めてもアイドルという称号に収まってしまう。そんなブラックホールみたいなもの、寿命が長い訳ないですよね・・・(何の話だ)

そういう無限の可能性を見せてくれる人を好きになったらいつのまにかジャニオタに。

年間ランキングでアイドルが上位を占めるのは買うという行為が投資だとオタクが無意識に理解しているからじゃないかと思う。単にCDやDVDに商品としての機能の楽しい気分にしてくれる、面白いというエンターテイメントの対価だけならこうはなってなくて、それ+αむしろそっちがメインだったりするかも。ただ費やしたものがどういう風に使われるかはわからない。順位というわかりやすく目に見える形かもしれないし、新しいライブの豪華な演出になって反映されるかもしれなければ、広告費になるかもしれない。オタクって株主なのかも(笑)株主総会ないけど。その事業がダメなら配当はないけど損はなくて当たれば配当がある。当たりの形もそれぞれでしょうど。そう考えるとジャニーズは自分の投資が高い確率で当たる優良企業ですよね。それが5年先か20年先かわからないけど。でもそんな会社が・・・!?という大穴狙ったときの配当の嬉しさはひとしおだったり?プロフィールは財務諸表・・・。(なんの話?)

(↑飛ばしていいのここまで)

ええっとまぁ、言いたかったのはオタクはアイドルのいろんな顔を見れることが楽しいので、横山さんが門前市郎としてニタリと笑ってくれるのが楽しくて最高です。

横山裕のニヒルな笑みって最高です。ニヒルの語源はニヒリズム虚無主義。ジレッタという舞台でニヒルに笑う門前・・・、言葉にできない。

あと、追い詰められて後ずさる横山は天下一品。

 

ジレッタは2.5次元ミュージカル

 

全体を通してジレッタというのは漫画原作にすごく忠実なんだなと思いました。

(言葉としては)最近、2.5次元ミュージカルという言葉が出てきて、アニメやゲームの世界を原作として二次元の世界からキャラクターが飛び出してきたような舞台がすごく人気です。

そしてジレッタもよく考えると2.5次元ミュージカルと言っても差し支えないんじゃ・・・。二次元と三次元の狭間を行ったり来たり。

あの漫画の白と黒の世界を三次元に起こして、鮮やかに色を付けて、華やかに音と歌がついて、そして舞台という奥行きのある長方形に収めたらあんな感じ。

手塚治虫の線で描かれたステージでした。なんか気取った言い方かもしれませんが。